ミランダ センソレックス

Miranda Camera Sensorex

 ほくが中学校のころ、写真に興味を持った者にとって1眼レフは憧れのカメラだった。当時は1眼レフの技術革新が一段落した時期で、ペンタプリズム、自動絞り、クイックリターンミラー、TTL放測光などが出揃ったときだった。当時の憧れの的はもちろんニコンF、しかもTTL開放測光ができるフォトミックファインダー付きのものだった。

 ぼくは中学生の分際でもニコンには憧れていたが、当然のことながら価格の点から手が出せなかった。一眼レフを「欲しい、欲しい」と思っていたとき、親戚がある光学部品メーカーに勤めていて、その取引の関係でミランダならかなり安く買えるというので、ミランダセンソレックスを貯金をはたいて買ったのだった。中学校3年のときだった。ミランダは倒産してしまって、現在、会社は存在していないが、当時は比較的安価で、しかも個性的な1眼レフを作っていたのだった。
 ミランダを買った理由は、安かったことの他に、他のメーカーのカメラには無い特長があった。まずファインダーが交換できる。焦点スクリーンは固定式だが、ファインダーはペンタプリズム式がウェストレベル式と交換できた。ウェストレベルファインダーで覗くと、何しろ画面が明るいので気持ちが良い。

 センソレックスは開放測光TTL、ファインダー内追針式の露出計、センサーはクイックリターンミラーの背面にCdSが取り付けてあり、ミラーの一部に筋状のメッキ無しの部分があり光がCdSへ透過するようになっていた。当時のトプコンの1眼レフも同じ様な構造だった。開放F値はダイヤルで手動セットしなければならなかった。絞りと露出計の連動ピンも大きくマウントの外に飛び出ていた。

 シャッタボタンはボディの前面で横押し、ボディの形状は上面から見ると紡錘状である。ミランダの特長の一つとして、フランジバックが短く、各種マウントアダプタも純正のアクセサリとして発売されており、他社のレンズを取り付けて楽しめた。もちろん自動絞りも開放測光も使えないが、絞込み測光は可能だ。カメラを買ったとき、プラクチカマウントアダプタも同時に買った。そのため今でもタクマーなど、M42マウントレンズを取り付けて遊んでいる。

ウェストレベルファインダー付きのセンソレックス

 ミランダを買ってしばらくしてから、ズームレンズを買った。ソリゴールというブランドのミランダが製造販売していたマウント交換式のレンズ、f=55-135mmF3.5である。低分散、高屈折率ガラス、非球面が実用化される前だったので、この程度のズームでも外形は大きく、重い。

センソレックスとソリゴールの55-135mmズームレンズ、2倍テレコンバータ

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