富士写真フィルム フジペット

Fuji Photo-Film FUJIPET

FUJIPETの写真
 小学校入学祝いに祖父からこのFUJIPETをプレゼントされた。ぼくの実家の押し入れの中で長い間眠っていたので、保存状態はあまり良くない。レンズの周囲に接着剤で取り付けられていた飾りの金属リングは剥がれて紛失してしまっている。保存状態があまりよくなくても稼働して撮影できるのは、構造が極めて簡単だからだ。

 レンズは単玉、fFも表示もされていない。シャッタースピードは固定とBだけである。スピードも表示されていないが、1/100程度だと思う。レンズ鏡筒に2つのレバーが対称に付いており、1番、2番と表示されている。1番はセット、2番はリリースで順番に押すことでシャッターを切る。もちろん二重露出防止装置などは無い。裏蓋の赤い窓でロールの番号を読み取ってフィルムを巻くのである。

 絞りの羽根も2枚しかなく、表示はお日様マーク、うす曇り、曇りである。当時、ブローニーのASA100クラスのフィルムで白黒写真を屋外で撮るためのものだった。裏蓋にはNEOPAN SSSSSSのステッカーが貼ってある。それでもシンクロ接点は付いている。

 ほくはこのカメラで小学校1-3年のころ結構写真をとっていたようで、昔のアルバムを見るとこのフジペットで撮った6x6の密着焼の写真が結構貼ってある。フジペットがきっかけとなって写真や光学技術に興味持った方も、ぼくらの世代には多いのではないだろうか。フジペットはある意味で当時、高級な機器であったカメラを、子供の世界へ拡張した功績は大きいのではないだろうか。


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